フランスの小学校での体験

その４

http://abroad-kaigai.iobb.net/~paris/genta-02.html

　Link　H28/04/30

担任の先生（教室にて）

1.現地校（小学校の場合）

　２年目の９月から小学校へ入学しました。日本と違って入学式がありません。正直かなり面くらいました。登校し受付を済ませ、後は担任に玄太を渡すだけで終わりです。勤務校で入・卒業学式について延々と職員会で討議しますが、（紅白の幕　　を張る、張らないといったどうでも言いような事も）、形式より内容を重視する現地校が羨ましく思えました。教科書は日本と同じように貸与でしたが、持参物で驚いたのは、石盤でした。以前本で読んで知っていましたが、まだ使っているとは予想していませんでした。ノートの代用にするようで、１年生にはちょうど良い筆記用具だ、と思いました。結局、子どもは１年半現地の学校にお世話になりました。最後の年にやっとパリ日本人学校に通学しましたが、新入生の中には、パリの日本人幼稚園出身者がいます。　　この日本人相手の幼稚園は修学前の教育を徹底して行う事を看板にしており、子供を現地の幼稚園に行かせていた親でも、小学校へ入学する１年前には、この園へ転入させていました。この辺にも保護者は教育に高い関心を持っていることが分かりました。

２.厳しい評価

小学校は6年間で卒業するという考え方で、毎年進級する事を、絶対視していません。ということは、小学生でも留年・飛び級があります。成績も　87.5　というようなペーパー試験のような数字がつけられてます。日本の三段階よりも厳しい感じがしました。

遠足の記念写真

かみさんが撮影、そのためか、息子はしっかり真ん中にポジション取りしていいる。

３.遊びの中でのフランス語習得　

Chierry 　子供はいつのまにか友達ができるものです。同じアパートの仏国人の Chierryという長女と同年の男児と仲良くなりました。自宅にもに来るようになり子の部屋で３人が遊ぶようになりました。彼は週１回柔道を習っており、日本人について、興味があったようです。土・日曜日に限らず、平日も夜８時頃まで子ども達と遊びだしたのには閉口しましたが、仏語の上達には持ってこいの練習になりました。

緯度が高いため、秋から冬にかけては、日暮れが早く、屋外での遊びが出来ず、否応なしに室内での遊びが主となります。

クラスの友達と

週１回マドマゼルの家庭教師に仏語を習っていましたが、遊びので覚えた表現が多かったようです。彼に「ジャンケン・ポン」の日本語と遊びを教えていました。また、長男とよく口喧嘩をしましたが、その都度子供達同士で電話連絡で解決していました。二人の子どもが彼の家で夕飯をご馳走になったときは、私たち両親は仏国人の普段の食事に興味を持ち、２人の子供に根ほり葉ほり聞いたものでした。

　　ある日など、スキー教室の下見から帰宅し玄関のドアを開けると、えらく賑やかな声がサロンら聞こえて来ます。フランス人とのハーフの子供が２人、Chierryと私の子供の合計５人の子供が遊んでいまた。勿論、私には分からない仏語でしたので、私は回りからそっと見ているだけでしたが、、、。

４.バイリンガルは大変だ！

幼稚園へ通園して半年経ったころ、「日本語の映画を見た」といったことがありました。どうもこの頃からフランス語がそれなりに理解できだしたようです。でも、小学校の宿題が大変で、テキストを読んでもらって録音し学習するなど、毎日が戦争のようだったとのこと。（私は知りませんが、、、、）このように、家庭教師をつけ、宿題を付きっきりでやったのが、よかったようです。

日本人学校へ通学していたとき、国際交流と称して、現地校と交流をしました。近くの小学生を訪問した時のことです。引率補助で行っていた方によれば、相手校の子供から「フランス人がいる。」と指摘されたのが、息子だったそうです。帰国して半年もすれば、仏語をキレイサッパリと忘れているのが、これまた驚きです。

５.花が咲いたサッカー