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1.現金のないキャッシュレス生活 フランスに来て、初めて小切手を作りました。スーパーで買い物をしても支払いは小切手か、カードで行います。現金を使うのは100FR(約 2000円)以下の金額で,それを越えるとどちらかの方法で済ませます。 極端な言い方をすれば、仏国では、VISAカード1枚あれば生活可能です。レストランで食事をしても、食事後に端末を持ってきてそれ に、カードを差し込み、4桁の暗唱番号を押すだけで済みます。 ガソリンスタンドでも セルフサービスで、給油機にカード差し込み装置があり
ジュネーブでは、更に簡単になっており(1)〜(2)の操作だけで済んだ経験をしました。日本の様な過剰とも思えるサービスは全く有りま せん。人権費を抑えているため、無鉛ガソリン1 平均 5.20FR(約100円)になっていました。 高速料金代もこのカードを、料金所の機械に差し込むだけで、自動的に口座から引き落とされます。現金が必要な時は、町中至るとこ ろに、現金引き出し機械(ATM)があり、24時間稼働ですから、必要に応じて現金をおろせます。 ですから、パリでウインドウショッピングする時は、カフェ代とトイレに必要な 2FRだけで、現金は殆ど持ちません。その方が返って安全で す。このATMは住友系のVISAカードでもキャッシングが可能で、仏国の銀行と国内の銀行を残高に応じて使い分けしていました。 |
4.縁のない芸術 OPERA 革命200周年(1989年)を記念して造られたバスチーユの新オペラ座(OPERA NATIOAL DE PARIS)は、オペラの上演が中心となって います。オペラ通り(通称「日本人街」)にあるガルニエ作の旧オペラ座はバレエ専門となり、この2つの劇場は分業体制となっていま す。 生まれて初めて観劇したオペラは、CARMEN でした。数冊のオペラに関する本を読み、このオペラのストーリを頭に入れ、万全で臨ん だつもりでしたが、隣にいた妻によれば、途中30分程コックリコックリしていたとのこと。座席は最前列で、指揮者の顔の汗が肉眼で見 える一等席だったが....。 次に挑戦したのが日本の長崎を舞台にした MADAME BUTTERFLY でした。 さすが、Puccini 日本の曲をいたるところに挿入してお り、私でもそれなりに楽しめました。しかし、演出のためだろうか,CARMEN の様な激しい動きがなく単調な流れで、最後のアリア「さよな ら坊や」を歌い終わったあといつ蝶々婦人が自決したか...。 それでも、更に” LES NOCES DE FIGARO” (フィガロの結婚)に行きました。お金のムダ遣いと気づくまでには、その後数回の出費が 必要でした。
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2.カフェのある生活 仏国の飲酒運転は日本同様法律で禁止されており、呼気に占めるアルコールも、ある一定以上だと、当然厳罰を受ける事になります。 しかし、水の代わりにビールやワインを飲む国であり、レストランへ行けば、注文時にムッシューが必ずアペリチェフ(食前酒)を尋ねられる国柄です。 取締は有名無実そのものでした。 |
5.気候条件 日本と比較して一番気に入っているのは、梅雨の季節が無い事です。 6〜7月頃、日中の気温が30度を越える日でも、夜寝る頃窓を開けるとヒンヤリした冷たい風が入ってくる。 熱帯夜や蒸し暑く て寝苦しい夜の経験は、皆無でした。一年中、熟睡できる気候は、まったく羨ましい限りです。大学生時代,8月に北海道で 1 か月生活しましたが,その時の過ごしやすい夏を思い出しました。 勿論、光を求めて飛来する虫や蚊もいなく、香取線香など無用の長物でした。 冬は、各部屋スチーム暖房のため、外気温がいくら低くても室内は21度前後に一定であり、真冬の高知の早朝と比較しつつ、 快適さをしみじみ味わいました。
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3.刺身の生活
自宅はベルサイユ宮殿まで車で約10分の所にあり、宮殿の庭へよく遊びに行ったものです。正面玄関には、観光バスが所狭しと、駐 車していますが、ちょっと北側の路地まで足を延ばすとフランスの市井の生活に足を踏み入れることがでました。 日曜日の朝は、朝市が開かれ、野菜・果物・チーズ・卵等、食卓に並ぶ食べ物を売っており、また常設の店もあり、パン屋・肉屋・花屋・ お菓子屋もあります。特に私が気に入ったのは、 魚屋でした。ここの魚屋は新鮮な魚が多いためか、刺身を求める日本人が以前から購入にきており、そのため、簡単な日本語を話せる 店員がいました。私が覚えた仏語は” van de TONE"でマグロのトロを意味します。 こちらでは、牛肉とは違い、魚の部位による値段の違いはなく、重さで売ってくれます。土曜日の昼食は、マグロや鯛の刺身に醤油をか け正直なところ日本より贅沢な食事ができました。 鰹の刺身は、3年間で1回でしたが、懐かしい味に高知を思いだしたものです。
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6.ネオンのない街 ヨーロッパの首都に共通点は色々有りますが、広告のネオンが少ないのも一つに挙げられます。 パリのムーランルージュには大きな風車がありますが、おおむね歓楽街を除けば日本のような広告のネオンが少ないのに驚かされま す。 パリの環状線のペリフェリックを通るとクリニアンクール付近に多少目につくくらいです。ですから、エッフェル塔にある、Jules Verbneや 正面にあるモンパルスルタワーの Le ciel de Paris のレストランで食事をしながらの夜景は格別のものでした。 ショイヨー宮からはエフェル塔の左後方に見える、ナポレオンが眠っている金色のアンバッリドも印象深い。
私が夕方よく写真を撮りに行ったのが、コンコルド広場です。雨が少ないため夕焼けが多いフランスで、夕焼けをバックに広場のオベリ スクとイルミネーションに輝くエッフェル塔を入れ子供の写真を数多く撮影しました。 11月に入りますと、当然の様にシャンゼリゼ通りのツリーをセッセコ、ポジで撮ったものです。ネオンの代わりでしょうか、ちょっとした建造物は、必ずライトアップをしています。恋人達に取っては、格好のデートスポットになっていました。その脇を私たち家族が通るわけです。当人達にとっては、何気ない事でも、子供連れにとっては、少々困りました。 洋画を見ていると割り切りました。
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作成者:元パリ日本人学校 派遣教員 |
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更新日: 2016/02/17(Link切れを訂正)