年金、繰り下げ 手取り額の記事(日経 2018/11/24)

web版は、マネー研究所 2018/12/2に掲載。

年金の繰り下げの記事で当方に必要な内容が掲載された。
繰り下げた場合の「手取り額」の記事である。従来通り、額面の約15%前後が「所得税・住民税・健康保険料・介護保険料」の必要経費が差し引かれる。(必要経費とは便宜上、上記の税金や保険料を指す、公租公課のこと)

金額が高くなればそれに応じた必要経費が引かれるので70歳まで繰り下げた場合の手取りは、1.42%増とはならない。

面白かったのは、額面が70万円の場合は、手取りの割合が大きくなっている点である。
額面70万円(手取り63万円)を70歳まで繰り下げると額面が100万円(手取り92万円)となる。
2、手取りが46%増となり、額面の42%より大きい(70万×1.42%≒100万円、63万×1.46%≒92万円)
3、額面70万円の必要経費は10%で、額面100万円は8%となっている。

一覧表の条件は、65歳以上で配偶者(年金収入70万円)を持つ人を対象に概算、保険料などは東京都一部地域を想定、とのこと。

増額しても必要経費が2%少なくなっている点について、これ以上の説明はなかった。興味があれば上の条件で考えろとの事だろう。
 表Aにある数値をエクセルに入れて歩留まりの良い額面を探してみた。そうすると、額面150万円が手取り141万円(額面の94%が手取り)となり必要経費が6%で一番低くなっている。なお、額面300万円以上の必要経費は15%以上となっている。この2つの年金額、額面は2倍増だが、必要経費は2.5倍増である。

住民税は一定額以下だと非課税だが、これには該当しないのでスルー。

 加給年金を加味して夫婦の「基礎年金のみの繰り下げ」を計画している当方の背中を押す記事だった。

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