「在宅被災者が仮設住宅に入れない条件」

「在宅被災者が仮設住宅に入れない条件」

3月に入ると「年度末の忙しさ」や過去の「事件・災害」を思い出す。
遠くは「サリン地下鉄事件」近くは、東北大震災である。

東北大震災から8年経過した。TV番組でも色々特番があり、チラリ見をした。
その中で、被災者が仮設住宅に入居できない理由が分かった。(TV番組「特ダネ」より 2019/03/11放映)

1、自宅があれば仮設には入れない、住宅を更地にする必要があるが、その解体費が捻出できない
2、風呂が壊れ使えなくても、ダメ。
3、障碍者手帳を持っている方でもダメ。
4、仕事が出来なくてもダメ。
5、年金5万円でもダメ。

行政は心情的に同情し入れたくても法律が邪魔をする。なぜ、困窮生活者を救済するような法律ができないのだろう。大地震は日本の何処でも発生の可能性がある。東京で直下型大地震が発生するとこのような被災者の試算は何万人だろうか?
風呂が使えない程の被害だと、他にも至る処ダメージがあると推測する。
過去のブログに掲載した米国の貧困者への救済処置と比較すると、日本は本当に弱者に冷たい。
この方の仮設住宅へ入居できない状態、正に、林美穂子氏の指摘した「ハウジングプア」に匹敵する。
林美穂子『ルポ 難民化する老人たち』イースト・プレス 2017/3/1 初版第3刷発行 p.161
第六章 住む家がない~ハウジングプアの悲惨~

放映は、内風呂も使えない家に住んでいる60歳過ぎた一人暮らしの男性だったが、この年金額でどうやって生活しているか、この点も興味があった。
生活保護は持家があればダメなんだろうか?具体の生活状態については放映せず。想像するに食費代で使い切っていると思われる。
チョット、疑問に思ったのは、「障害手帳」を持っているとのこと、障害者年金は受給されているのだろうか。年金の5万円はすべてのコミコミだと、低すぎる。
金額からして国民年金か?

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