遺族厚生年金を調べていたら、夫の年金 約350万円で説明していた。

またもや、年金受給額が世間離れした金額で記事を書いている。
ライターは、長沼 明(埼玉県志木市議・県議を経て元志木市長)。

おじいちゃんが死亡、おばあちゃんには、
いくらぐらいの遺族年金がもらえるのか?(年金住宅福祉協会)掲載:2018年3月15日
https://kurassist.jp/nenkin-kouhou/vol60/pro-lecture/pro-lecture-01.html

夫に先立たれた妻の遺族年金を試算している記事である。

夫に支給されていた老齢厚生年金のうちの報酬比例部分4分の3です。

ここまでは問題ないが、驚いたのは、亡くなった夫の年金が約350万
内訳は
①老齢厚生年金:272万円
➁老齢基礎年金: 77万円
③合計年金  :約 350万円(月額 29万円)

こんな高額な年金受給者の例を持ってくる筆者の感覚が理解できない。
せめて男性の厚生年金の中央値、月額15~20万円(180~240万円)を例にして欲しい。

既出の年金は何歳からもらうのが一番おトクか…ついに「正解」がわかったによれば、
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58444?page=2

大手メーカーに勤めるAさんは65歳まで定年を延長し、65歳から年金受給を開始した。妻は60歳の専業主婦だ。Aさんが受け取るのは、老齢厚生年金(月約10万4000円)、老齢基礎年金(月約6万5000円)の計16万9000円
さらに妻が65歳になるまでの5年間は「加給年金」(月約3万2000円)が加算され、20万1000円を受給できる。

大手メーカーとは?東証一部の上場企業だろうか?
中小企業ではないので「給料もそれなりに・退職金もそれなりに、・企業年金もそれなりに」あったはず。年金の月額16万9000円(年金は202万8000円、169,000×12ヶ月)この設定の理由なし。

また、下記のサイトによれば、
年収1000万円でも65歳からの年金額は、229万円(月額19万円)。となると亡くなった夫の現役時代の年収は、一体いくらだったか。世間離れした超高級だったことだけは推測できる。

私の年金は350万円程度か?、年金の知識が乏しい人に誤解を与えそう。こんな年金額を受給しているのは男性厚生年金の中で、確か1%もいない。ごく一部の皆さんである。せめて男性の保険料を納めていた頃の年収は〇千万円の但し書きが欲しい。こんな感覚で市長をしていたのだろうか?

世帯年金額は公務員などの男女賃金差が無いパワーカップルが一番多いが、一方が亡くなると、厚生年金が同額のため遺族年金はなくなる。(受給者に厚生年金があるとその分差し引かれる)。結果、世帯の年金額は一人分となり半額となる。

一方、専業主婦の場合は、厚生年金は無いので遺族年金が満額受給される。(厚生年金保険料を納付していないと仮定)遺族年金は無税となっている。

要するに、夫婦が健康で暮らせたら一番いいのだが……。

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