クロ現+2017SP NHK地上デジタル総合 H29/12/24 16:40から放映

銀行も大変だ。低金利の融資・マイナス金利等で収益がガタ落ちらしい。今まで、ブログ・何冊かの本や日経新聞を購読しているので初耳ではなかった。NHKの放映によって、文字では得ることのできない「生」の実態を知ることができた。

その内容は、「手数料ビジネス」である。

回転売買」の実態。30代のメガバンク行員が覆面インタビューに応じた。行員が持ち歩いているタブレットで、販売した投信により行員のポイントが査定され、特に外資建保険はそのポイントが7倍になるそうだ。
例として、投信1千万円の手数料が20万円、同額の外資建保険の手数料が60~70万円。「80歳超の人に売った時は心が辛かった。」とのこと。外資系の保険を薦めるはずだ。

もっとも、高齢者の独居老人は、話し相手が欲しくてたまらない方もいる。そこへ、孫の様な年代の若者が親切に話を聞いてくれたら、ポント、ウンゼン万円でもOKなのだろう。こりゃ、商品を売るより、「心を売る」商売だ。

まあ、この手の商売は金融商品に限らず、健康食品・羽毛布団等いろいろある。信用が第一の銀行がこのような商売に手を付けるとは……。(入行して早々に転職し公務員になった人が身近にいるが、先見の目があったと評価すべきか)

ノーロードやETFの運用管理費用(信託報酬)と比較すると、手数料で如何に行員を養っているか理解できる。

また、高齢者の解約も録音を元に構成されていたが、
1、外貨建保険は解約に応じた。
2、投資信託の解約には応じず。

まさに、テーマ通りの「まさか銀行が-金融商品『押し売り』!?」 である。

今回の放映は「銀行」だったが、金融商品を扱っている、証券会社・保険会社・郵貯・JAなど、大なり小なり同じだろう。慈善事業をやっている訳ではないので、当然と言えば当然だが……。

ちなみに、当方実店舗の対面交渉は苦手なので、購入や振り込みは、PCやタブレットでやっている。要するにネット証券の活用である。毎日野村証券のビル横を通るが、一度も入店したことはない。

【事前学習本】
1、「捨てられる銀行2 非産運用」橋本卓典、現代講談社新書、2017/4/20
2、「全面改訂 ほったらかし投資術」山崎元・水瀬ケンイチ、朝日新聞出版、2015/10/30 第5刷
3、「はじめての『投資信託』入門」竹川美奈子、ダイヤモンド社、2015/1/16 第10刷
4、「お金は寝かせて増やしなさい」水瀬ケンイチ、フォレスト出版、2017/12/18  p.52
5、「老後に本当はいくら必要か」津田倫男、祥伝社、2010/5/30 第11刷

ちなみに上記の本で本としての価値があるのは、索引のある竹川奈美子さんでしょうかね。

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