説明不足の日経新聞記事-年金支給(令和6年6月15日)

昨日、公的年金が支給された。それに関する記事である。

厚生年金に但し書きがない。繰り下げは、3パターンあり、
① 基礎年金のみ繰り下げ
② 厚生年金のみ繰り下げ
③ 基礎年金と厚生年金の両方を繰り下げする。

このことが理解できるだろうか。この記事では厚生年金の繰り下げ、するか否かの二者択一となる。厚生年金は基礎年金(国民年金)を含む、との明確な説明書きがないと年金知識の低い方は誤解をするかもしれない。公的年金は二階建てだが、その体をなしていない。

繰り下げのポイントは
①加給年金は厚生年金に連動。加給年金受給は厚生年金の繰り下げは不可。
②遺族年金は65歳の厚生年金の額が基本。(繰り下げ額に連動しない)
③厚生年金の二重取りは不可。(配偶者の厚生年金分が差引かれる)
④基礎年金は差額がない、繰り下げるとその金額が保障される。
⑤遺族年金は所得税がかからない。(所得税なし

従って、夫;会社員、妻:専業主婦のモデルパターンでは
基礎年金の繰り下げがベターな選択となる。当方は当然、このパターンを選択した。

過去にもこのような「雑」な記事を見かけた。今回のこれを書いた方は、ひょっとすると土井誠司氏かもしれない。

購読料 4800円も取っているのだから、もう少し気を付けた表現を期待する。

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