松崎のり子氏の「定年後でもちゃっかり増えるお金術」

年金の年齢に近づくと他の先輩の皆さんの生活費を知りたくなる。
各種の本や新聞記事で情報を集めているが、また1冊増えた。

松崎のり子氏の「定年後でもちゃっかり増えるお金術」講談社 2018年5月16日 第1刷発行


総務省の「家計調査報告(家計収支編)2017」を参考にグラフ表示している。p.19
オリジナルの家計調査報告を見ていないので比較ができないが、見やすいレイアウトである。他の本にはあまり見られないが、この本の良さだろう。
例えば、楠木 新氏の「定年後」(中央公論 2017/04/25発行p.21 では、生命保険文化センターや厚生労働省のデータを記載しているが金額の数字のみで、理解に時間がかかる。

ただ、データは、十把一絡げの数値であり、条件が様々なのであくまでも参考数字。
1、地方と大都市の生活費(地方移住説)
2、持ち家・賃貸(メンテナンス代と家賃)
3、子供は独立しているか・教育費は不要か
4、ローンの負債は
5、マイカー保持者
6、介護者がいるか
7、等々

平均値から自分の将来を描くことは難しいが、面白いことに、60~69歳の消費支出額は約29万円、当方の場合もほぼこの数字に近い。ということは、70歳以上の支出額は23万5千円とあるが、こんな金額になるだろうか?

その他、「お金術」では、年金とそれに追随して税金(社会保険料・住民税)も明記されており、この点も他の本・新聞記事より親切な内容となっている。

また、年金の「繰り下げで老齢基礎年金と老齢厚生年金を別々に繰り下げるパターンも紹介している。p.88
残念なのは、加給年金」の記述がまったくない。年間40万円も給付されるのに、なぜこの点が抜けているか不明。

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