初学者の弱点 (交流回路のベクトル表示と絶対値の関係)
手元に「第一種電気工事士 みるみる わかる 筆記+技能テキスト」(電気書院)がある。初学者用の本と思ったが.........。
電験受験で有名な不動弘幸先生によれば、初学者が最初に理解に悩む箇所が「交流回路の電圧・電流ベクトル」とのこと。
電気数学をやっていない者にとって、本からの独学は分かり辛い。
「ゼロからはじめる電験三種」p.83より
「みるみる」の初めの方に「交流回路の電流」を求める内容があった。(p.35)
右が模範解答である。複素数表示は分かるとして、電流の絶対値表示までの過程が飛んでいる。この当たりが 「∴」(ゆえに)でくくられているが、ここが理解できない。分母の有理化をしようとしたが、何のことはない。インピーダンスを求める数字を機械的に挿入すれば良いわけだ。電気の専門家に聞くと、この表記が分かり易いとのこと。「∴」だから、基本中の基本項目になるのでしょう。この「みるみる」本、電気数学を理解してから読みなさい、とのことでしょうね。山は高そう。早々にリタイヤしようか。
コメントする