実家の書架を整理していると、若かりし頃購入した本が出てきた。
1、株が本命 邱永漢 実業之日本社 1988年8月30日 3版発行
2、サラリーマンが10年で1億円つくる本 松本守 明日香出版社 1989年9月9日 第20刷発行
アバウトで約30年前に発行された本である。昭和の終わり頃だから、バブルの頃の本である。1989年と言えば、日経平均が史上最高値の38915円(1989年12月)を付けたバブル経済の最盛期であった。
邱永漢氏の本は、株に関しての記述なので、次回に述べるとして、松本守氏の記載内容に興味を持った。
60歳で1億円の財産をつくろうとする指南本である。高齢者社会を意識した財テクであるが、その根拠の一つに郵政省・総務庁のデータを元に、次のように記載している。
「こうして見ますと、月額35万円という生活費を賄うには公的年金だけではとても不十分で、足りない分は自己負担していかなければならない、ということがはっきりしてくると思います」 同書 p.61
先の「老後の生活費 1億円への反論」のゆとりある生活費と同じ金額。どうなっているのだ。
1988年(昭和64年)と30年後の2017年(平成29年)のデータが同じとは、物価も相当違うと思うが、なぜ、35万?
ゆとりある老後の費用は、30年間で変化なし。不思議だ??
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